2014年5月31日土曜日

すぅ工房の竹竿作り その1

皆様、こんにちは!


釣り馬鹿の皆様方におかれましては、日々ご爆釣のこととお慶び申し上げます。
今年も渓流釣りシーズンが到来いたしましたので久々にブログを更新しております。
「すぅ」でございます。

釣りネタもいくつかあるのですが、今回はオフシーズンにコソコソ作った竹竿のお話です。フライフィッシングを始めて6年、私も例に漏れずプロビルダーの高価なバンブーロッドに興味があります(10万以上~)。中古でも高値で取引されるそれらの竿はきっと素晴らしい釣り味なのでしょう。しかも有名ビルダーの銘竿ならば、さぞ所有欲も満たされることでしょう!

しかし、このヘッポコ釣り師「すぅ」は、そのような高価な竿を所有するに値するであろうか?年数を経た工芸品・美術品ともいえる銘工が作成した竿を折ることがあれば、文化財保護法に抵触するのではなかろうか?そもそも、そのような竿を私は釣りに使えるのであろうか?

・・・無理!     釣竿とは「お魚を釣る道具である」

   決して暖炉の上に飾ってブランデーを舐めながら眺めるものでは無いのだ! はっはっはっ!!

え~長々と言い訳を書きましたが、簡単に言えば「竿を買う金が無い」「手に入れても折れたら泣く」考え抜いた挙句、そうだ10万で竿を買うなら竿を作る道具を買おう!との結論に達しました。そこで師匠に相談したところ「道具一式貸すから一本作ってみたらいい。道具を揃えるのはそれからでも遅くないよ」とのこと。

有難く道具をお借りして竿作りを開始

①竹を割って
②曲げなおし→荒削り
③火入れ→仕上げ削り→接着→塗装→フェルール付け
④リールシートも削って
⑤ラッピング(ガイドを付けて)→グリップとシートも付けて→はい完成!


      桃源郷 7ft0inch



  仙人杖 6ft3inch



バンブーロッド作りの工程は、詳しく説明してるホームページが多々あるのでここでは説明しません。平日の夜と休日を利用しながらのんびり作ったので3~4週間掛かりました。

作ってみた感想としては、全体を通して作業が繊細である。竹の傷や節の状態によって割った竹が全てが利用できない。集中力が途切れると雑になるので一日2~3時間以上の作業が困難。シンプルなラッピングでも綺麗に巻くのは大変である。などなど・・・バンブーロッドが高額なのも納得です。

しかし、作成過程でいくつか問題点も出てきました。

①ラッピングで無駄に硬化するエポキシを減らしたい
②簡単にベストな時間と温度で火入れができないものか

硬化して無駄になったエポキシ

①のエポキシ問題については2段式のロッドドライヤーを作成しました。2本同時に作業ができるので無駄に硬化するエポキシを減らせます。


②のベストな火入れについては次回に続きます。